フィンランド ヘルシンキで叶える 自然と文化を満喫する 安心長期滞在
退職後の大切な時間を、新しい土地でゆったりと過ごしてみたいとお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。観光旅行では味わえない、その土地に暮らすような長期滞在は、心に豊かな彩りを与えてくれます。しかし、見知らぬ土地での生活には、安心できる環境や医療、言葉の壁など、いくつかの不安も伴うかもしれません。
そのような方におすすめしたいのが、北欧フィンランドの首都、ヘルシンキです。ヘルシンキは、モダンな都市機能と豊かな自然が調和し、世界でも有数の治安の良さを誇る、心穏やかな長期滞在に最適な街です。
ヘルシンキが退職後の長期滞在におすすめな理由
ヘルシンキは、高齢になっても安心して生活できる環境が整っている点が大きな魅力です。
世界でも有数の治安の良さ
フィンランドは「世界一幸せな国」としても知られ、その治安の良さは世界的に評価されています。ヘルシンキ市内も比較的安全で、日中に限らず夜間でもある程度の注意を払えば安心して街を歩くことができます。スリや置き引きといった軽犯罪はゼロではありませんので、基本的な防犯意識を持つことは大切です。しかし、凶悪な犯罪に巻き込まれるリスクは低く、これまで団体旅行を中心に海外へ行かれていた方でも、個人で安心して過ごしやすい環境と言えるでしょう。
充実した医療体制
フィンランドの医療水準は高く、救急医療体制も整っています。もしもの体調不良の際にも、専門的な医療を受けることが可能です。ただし、日本語が通じる医療機関は非常に限られています。万が一に備え、日本語サポートが付帯した海外旅行保険に必ず加入しておくことを強くおすすめします。保険会社のサポートデスクに連絡すれば、医療機関の紹介や手続きのサポートを受けられますので、言葉の壁への不安を軽減できます。
生活の利便性と公共交通機関
ヘルシンキは都市機能がコンパクトにまとまっており、日常生活に必要なものが容易に手に入ります。スーパーマーケットや地元の市場では、新鮮な食材や日用品を購入できます。また、キャッシュレス化が進んでおり、ほとんどのお店でクレジットカードやデビットカードが利用できますので、多額の現金を持ち歩く必要がありません。
市内にはトラム、バス、地下鉄、フェリーなどの公共交通機関が発達しており、これらの交通網を利用すれば、市内の主要な場所はもちろん、郊外へのアクセスもスムーズです。高齢者向けの割引運賃なども利用できる場合があります。公共交通機関の利用も比較的安全で、時刻表も分かりやすく表示されています。
言葉の壁とコミュニケーション
フィンランドの公用語はフィンランド語とスウェーデン語ですが、特にヘルシンキでは、多くの人々が英語を話すことができます。お店やレストラン、公共施設など、日常的な場面で英語が通じることが多いため、基本的な英会話ができれば大きな問題はないでしょう。
フィンランド語やスウェーデン語での会話は難しくても、スマートフォン向けの翻訳アプリを活用したり、指差し会話帳を持参したりすることで、最低限のコミュニケーションは可能です。また、フィンランドの人々は比較的控えめな国民性と言われますが、困っている人には親切に接してくれる方が多いようです。簡単な挨拶や感謝の言葉を現地の言葉で覚えていくと、より温かい交流が生まれるかもしれません。
自然と調和した環境
ヘルシンキは「バルト海の乙女」と呼ばれるほど、海と緑に囲まれた美しい街です。市内には多くの公園や緑地があり、少し足を延ばせば広大な森や湖が広がっています。世界遺産のスオメンリンナ要塞をはじめとする美しい島々へは、フェリーで手軽にアクセスできます。
長期滞在中には、こうした豊かな自然の中で散歩を楽しんだり、ベンチに座って読書をしたりと、ゆったりとした時間を過ごすことができます。特に夏の間は日照時間が長く、夜遅くまで明るい「白夜」を体験できます。冬は厳しい寒さとなりますが、空気が澄んでおり、運が良ければオーロラが見られる可能性もあります(ヘルシンキよりも北部が一般的ですが)。季節ごとの自然の変化を楽しむことも、長期滞在ならではの醍醐味と言えるでしょう。
デザインと文化に触れる
ヘルシンキは北欧デザインの中心地として知られています。デザイン地区を散策したり、アアルトやイッタラといったフィンランドデザインの製品を探したりするのも楽しみの一つです。また、国立博物館やデザイン美術館など、見応えのある美術館・博物館も数多くあります。
フィンランドに欠かせないのが「サウナ」文化です。公衆サウナや宿泊施設に併設されたサウナを利用して、心身をリフレッシュするのも良い経験となるでしょう。クラシック音楽やオペラ、様々なイベントなども頻繁に開催されており、文化的な刺激に触れる機会も豊富にあります。
長期滞在に適した宿泊施設
ヘルシンキには、ホテルだけでなく、サービスアパートメントや短期賃貸のアパートなど、長期滞在に適した宿泊施設の選択肢があります。キッチン付きのアパートメントを選べば、自炊をすることで食費を抑えられますし、現地の食材を使って料理をする楽しみも生まれます。インターネットで探す際には、写真やレビューをよく確認し、立地(スーパーや交通機関へのアクセス)も考慮して選ぶことが大切です。
家族との連絡
フィンランドのインターネット環境は非常に整備されており、多くのカフェや公共施設、宿泊施設で無料Wi-Fiを利用できます。スマートフォンやパソコンがあれば、日本の家族とビデオ通話を楽しんだり、メールやSNSで連絡を取り合ったりすることも容易です。離れていても、ご家族(特に可愛いお孫さんたち)との繋がりを大切にできる環境があります。
ヘルシンキでの長期滞在を考える上での注意点
ヘルシンキでの長期滞在は魅力的ですが、いくつか注意しておきたい点もあります。
- 物価: 北欧諸国は一般的に物価が高い傾向にあります。特に外食は高めですので、自炊を組み合わせるなどの工夫が有効です。
- 気候: 冬季は非常に寒く、日照時間も短くなります。寒さが苦手な方や、太陽の光を浴びたいという方は、夏季(6月〜8月頃)の滞在がおすすめです。
- ビザ: 日本国籍の方が観光目的でフィンランドを含むシェンゲン協定国に滞在する場合、90日以内であればビザは不要です。90日を超える長期滞在を検討される場合は、事前にビザの取得が必要となる場合がありますので、フィンランド大使館などの公的機関で最新の情報を確認してください。
まとめ
フィンランドの首都ヘルシンキは、その高い安全性、充実した都市機能、豊かな自然、そしてユニークな文化が融合した、退職後の長期滞在にふさわしい魅力的な街です。言葉や環境の変化に不安を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、ヘルシンキは英語が比較的よく通じ、人々も落ち着いており、安心して暮らすことのできる環境が整っています。
長期滞在を通じて、ヘルシンキならではのゆったりとした時間の流れを感じながら、北欧デザインに触れたり、美しい海辺を散歩したり、温かいサウナでリラックスしたりと、心豊かな日々を過ごしてみてはいかがでしょうか。事前の情報収集と準備をしっかりと行えば、きっと素晴らしい異文化体験となることでしょう。
「ゆったり異文化ステイ探し」では、皆様の長期滞在が安全で快適なものとなるよう、これからも様々な情報をお届けしてまいります。