ポルトガル リスボンで叶える 陽光と文化を満喫する 退職後長期滞在
ポルトガルの首都リスボンで心豊かな長期滞在を
退職後の人生を豊かに過ごすために、海外での長期滞在をお考えの方もいらっしゃるでしょう。団体ツアーでは味わえない、その土地ならではの文化や日常に触れ、ゆったりと流れる時間を楽しみたいとお考えかもしれません。しかし、個人での長期滞在となると、治安や医療、言葉の壁など、様々な不安が伴うこともまた事実です。
「ゆったり異文化ステイ探し」では、こうした皆様の不安を和らげ、安心安全に、そして心豊かに過ごせるおすすめの旅行先をご紹介しています。今回は、美しい陽光と豊かな歴史・文化が融合する街、ポルトガルの首都リスボンを、退職後の長期滞在先としてご紹介します。
リスボンが退職後の長期滞在におすすめな理由
リスボンは、大西洋に面したテージョ川の河口に位置し、古くから海の玄関口として栄えてきました。坂が多く、どこか懐かしい雰囲気の街並みは「七つの丘の街」とも呼ばれ、歩いているだけでも心惹かれる風景が広がります。なぜ、リスボンが退職後の長期滞在に適しているのでしょうか。
温暖で過ごしやすい気候
リスボンは地中海性気候に属し、年間を通じて温暖で日照時間が長いのが特徴です。冬でも厳しい寒さになることは少なく、晴れた日には日差しが心地よく感じられます。日本の湿度の高い夏とは異なり、比較的乾燥しているため、過ごしやすいと感じる方が多いでしょう。穏やかな気候の中で、日々の散策やテラスでの休憩などをゆったりと楽しむことができます。
豊かな歴史と文化に触れる
リスボンには、古い街並みや歴史的な建造物が数多く残されています。世界遺産にも登録されているジェロニモス修道院やベレンの塔、石畳の小道を走るレトロなトラム28番、そして情緒あふれるアルファマ地区など、見どころは尽きません。また、独特の哀愁を帯びた民謡「ファド」を聞きに、ファドハウスを訪れるのも良い経験になるでしょう。美術館や博物館も多く、日々新しい発見があります。
比較的安心できる治安
ヨーロッパの大都市の中では、比較的治安が良いとされています。しかし、観光地や人混みでは、スリや置き引きといった軽犯罪には注意が必要です。特に、観光客を狙った犯行も報告されています。持ち物から目を離さない、夜間の一人歩きを避けるなど、日本にいる時と同様、あるいはそれ以上に防犯意識を持つことが大切です。不安な場合は、現地の信頼できる情報を確認したり、地域住民に様子を聞いてみるのも良いでしょう。
医療体制と海外旅行保険の重要性
ポルトガルの医療水準は比較的高いと言われています。公立病院と私立病院があり、長期滞在の場合は万が一の事態に備えることが非常に重要です。海外旅行保険への加入は必須とお考えください。特に、持病がある方や健康に不安がある方は、治療・救援費用が無制限の保険を選ぶなど、保障内容を十分に確認することが大切です。日本語対応の医療機関は少ないため、緊急時の対応や、必要に応じて医療通訳の手配についても事前に調べておくと安心です。
生活の利便性
リスボンでの長期滞在における生活の利便性はどうでしょうか。
- 買い物: 市内には大型のスーパーマーケットや、地元の食材が手に入る市場が点在しています。食料品や日用品の買い物には困らないでしょう。マルケ・リベイラ(タイムアウトマーケット)のようなモダンな市場もあり、様々な食文化を楽しむこともできます。
- 交通: 公共交通機関が発達しており、メトロ(地下鉄)、バス、トラム、フェリーなどを組み合わせて市内を移動できます。特にトラムは観光にも便利ですが、古い車両では乗り降りに注意が必要です。坂道が多い街ですので、移動手段を事前に確認したり、無理のない計画を立てることが大切です。シニア割引なども活用できる場合があります。
コミュニケーションと言葉の壁
公用語はポルトガル語ですが、観光地やホテル、大きな店舗などでは英語が通じやすい傾向があります。しかし、地元の商店やレストラン、日常生活の中ではポルトガル語のみの場合も多いでしょう。基本的なポルトガル語の挨拶や簡単なフレーズを覚えておくと、現地の人々との交流がよりスムーズになります。スマートフォンを使った翻訳アプリなども有効なツールとなります。ポルトガル人は一般的に親切で温かい人が多いと言われていますので、臆せずにコミュニケーションを取ってみるのも良いでしょう。
長期滞在に適した宿泊施設
リスボンで長期滞在をする場合、ホテルよりもアパートメントやサービスアパートメントが適しています。キッチンや洗濯機が備わっているため、自炊をしたり、自分のペースで生活を送ることができます。家具付きの賃貸物件も選択肢に入ります。信頼できる現地の不動産業者や、外国人向けの長期滞在者向けサイトなどを利用して探すのが一般的です。立地(公共交通機関へのアクセス、買い物の便利さ、坂の傾斜など)を考慮して選ぶことが重要です。
家族との連絡
現地のインターネット環境は比較的整っています。アパートメントやカフェ、公共施設などでWi-Fiを利用できる場所が多くあります。スマートフォンがあれば、日本の家族とLINEやSkypeなどのビデオ通話で気軽に連絡を取り合うことができます。現地のSIMカードを利用したり、海外用Wi-Fiルーターをレンタルするなど、ご自身の使い方に合った方法を選ぶと良いでしょう。
知っておきたいこと
- ビザ: 日本国籍の場合、観光目的であればシェンゲン協定により180日間のうち90日以内の滞在であればビザは不要です。しかし、90日を超えて長期滞在する場合は、滞在目的によってビザが必要になります。事前にポルトガル大使館などに確認し、必要な手続きを進めることが非常に重要です。
- 文化・習慣: 食事の時間が日本より遅めであったり、カフェでの過ごし方、チップの習慣など、日本とは異なる文化や習慣があります。現地の習慣を尊重し、柔軟な気持ちで適応していくことが、快適な滞在につながります。
まとめ
ポルトガルのリスボンは、温暖な気候、豊かな歴史と文化、そして比較的安心できる環境が整っており、退職後の長期滞在先として魅力的な選択肢の一つです。治安や医療、言葉といった不安要素に対して、事前にしっかりと情報収集し、対策を講じることで、安心して快適な滞在を実現できるでしょう。
ゆったりと流れる時間の中で、歴史ある街並みを散策したり、カフェで休憩したり、現地の市場で買い物を楽しんだり。リスボンでの長期滞在は、日々の生活の中に異文化の喜びを見つけ、心を豊かにしてくれることでしょう。この記事が、皆様の新しい旅立ちの一助となれば幸いです。